医師は開業医になろうとも生涯医学を探求する学徒である。医学は日進月歩。歩みを停めると取り残される。それは患者さんへの裏切りである。

だからコロナ前は毎週末研究会へ出席した。ところが医学の大きな学会は大阪で開催されない。東京か横浜か、幕張か。せいぜい福岡。京都も最近は開催されない。

1000人規模の参加者のある学会を開く場所が大阪にはないのだ。大きな学会は少なくとも千人収容するホール、加えて、ポスター発表や医療器械を展示する展示会場、それに同時に20近くに分かれて行われるセッションの部屋が必要になる。

多くが参加するレセプション会場も必要。徒歩で参加できる宿泊施設も必須である。

このすべてを有する施設が大阪にない。どれだけのお金を大阪は失っているのか。

また2万人くらいを収容するホールもない。井上尚弥のボクシングの試合が埼玉になるわけである。バスケットボールなどの国際試合も大阪に来ない。

国際会議や学会には家族も同伴されるのが国際常識である(日本はそれができない。出張と認められないから)。そうなると学会中の家族を楽しませる施設が必要だろう。

その中でIRでのカジノの位置づけなんて小さい物なのである。

私の考えるIRは以下のようなもの。

まず国際学会(G7も含む)を開催できる会議場。当然プレスセンターも完備。100から500人を収容できる複数の会議場、加えてホテル。最高級の5つ星から3つ星を数件用意する。

2万人収容のアリーナも必須だ。

議論の多いカジノも必須である。ただし貧乏人は排除。1万円を握りしめてくる1万人より。100万円を笑顔で使う100人を招くのである。昨日も書いたが、ダニエル・クレイグがいるようなカジノ。タキシードかダークスーツは必須である。日本人はパスポートとマイナカード必携。クレジットカードは最低ゴールド。入場料は10万円。そのかわり、飲食は無料。北新地の寿司職人の握る寿司を食い、新地の最高のバーテンダーの造るカクテル。

横に侍らす美女も用意する。サーブするアテンダントはすべてモデル事務所のモデル。英語は必須。座れば10万円なんてクラブがあるのだから(知らんけど)、これくらい安いだろう。最低の賭け金は10万円ほどか。私がモナコでしたみたいに、1000円なんて恥ずかしい。これくらいハードルを上げるのである。

カジノは大阪が儲けるためのものである。貧乏人の来るところではない。香港やマカオがチャイナの暴走で壊滅しかかっている今チャンスではないか。

同伴されているご家族は、ショービズで楽しんでいただく。

大小劇場も併設し、通年で劇団四季や歌舞伎、宝塚歌劇、引田天功のイリュージョン、花月もいい、などの出し物を打ち続けるのである。何ならUSJへ人間ドローンを飛ばしてもいいね。

巨大なアリーナも欠かせない。

何度も言うがIRに貧乏人はお呼びでない。世界には桁の違う金持ちがわんさかいる。またロンダリングしたい悪党もたくさんいる。金にいいも悪いもない。とにかく大阪が、日本が金を巻きあげるシステムをつくれということだ。日本でも2000万円超の車が飛ぶように売れ、都心のタワマン価格はバブルを超えた。金の使い道に困っている金持ちは日本にもいるのである。

宝くじも含めて博打大国日本で、諸外国から金をふんだくって何が悪い?

反対する奴は、やはり北朝鮮の回し者と思うのである。

ただし役人がでしゃばると碌なことはない。あいつらに口を出させないことは絶対必要である。貧相になるから。別世界を創り出す発想が必要なのである。