安倍晋三元首相が日本の未来をも変えてしまうような、人間の屑による凶弾に斃れてもうすぐ9か月になる。最悪の国家群に隣接する日本は、その後蹂躙され続けているように感じるのは私だけであるまい。

2月に発刊された「安倍晋三回顧録」から安倍さんが日本をどこに導こうとしていたのが知りたくて、勢い込んで購入した。書店にも並ばないくらい品薄のころである。

先日ようやく読了した。老眼と一日の疲労は還暦を過ぎると如実に感じるものである。

国会答弁を観ていても常に感じていたが「正直な人だなぁ」というのが当著を読んでも得心した。

ここまで言っていいのか、という直截な物言いである。これが生前に出版されようとしていたとは驚きである。

それほど政治の裏側が述べられている。

政治というものの奥深さや複雑さを少し知った気がした。

安倍さんの根底に流れるのは、「経済を良くして国民を豊かにする」である。だからアベノミクスだ。今必死に円高に誘導し、金利引き上げを試みる岸田政権との彼我の差。絶望する。

民主党政権のころは求人広告一人に40人近くの応募があり、対応に苦慮したものだ。今は広告を打っても電話一本鳴らない。働きたい人は全員職に就ける世になったのだ。

格差とかマスコミは言うけれど、職のない人は収入ゼロなんである。ホームレスという言葉もあまり聞かんでしょ?

それと極悪国家チャイナの肥大化を阻止すべく奮闘していたこともよくわかる。

あとは残された国民が、テレビやマスコミの嘘の誘導を見破る賢さを持ち、日本を反映させる教育の充実を図ってほしい。

日本を守るため、集団的自衛権の行使をうたったのが、第1次内閣発足9日目、さらには教育基本法を59年ぶりに改正したのが同じく第1次政権の3か月目である。これだけでも歴史に残る内閣であったことがわかる。

絆創膏大臣などの報道に騙された全国民に猛省を促したい。

私は功罪あろうとも、強い日本に導いた安倍さんを断固支持する。

強い経済力を再びもち、チャイナの侵略を断固阻止せよ。日本人はもっと雄々しく猛々しくなる必要がある。