先日、数年ぶりに宝塚歌劇を観に行ってまいりました。
母が宝塚の大ファンで、今でも、宝塚友の会会員で、自らスマホを操作し、席を確保して、いそいそと宝塚まで出かけております。90歳ですよ!素晴らしい。
私の記憶に残る一番古い演目は、鳳蘭さん主演の「白夜我が愛」でした。遥くららさんが娘役でした。大学生の頃でした。家族で観に行って、あの頃はまだ音楽学校が大劇場のそばにあって、帰路自主練習でもしていたのでしょうか、校舎に残る生徒さんと会話して、エールを送れたいい時代でした。惜しいことをした(笑)。
大地真央さんの「あしびきの山の雫に」もよかった。壬申の乱は宝塚にうってつけの題材です。
90周年の時は娘たちを連れていき、劇場内でポーズを取らせている写真が残っています。
その宝塚も創立110年。
この度は長女と二人で出掛けました。彼女は祖母からでなく、親友に感化されて、どっぷり宝塚に浸かったのです。
演目は「RRR」。原作はインド映画です。
映画がすごくいいと彼女に聞いていましたので、チケットを確保しました。
予習せねばと、映画もわざわざ塚口まで出掛けてきました。
当日、宝塚阪急で軽食を確保。男性は案外多い。むろん少数派ですが。
2階席の3列目。お目当ての生徒さんを持たない私には、全体が俯瞰できてありがたい。
「RRR」良かった!映画は3時間のしんどいくらいの大作ですが、これをうまく90分にまとめていました。「ナートゥ」と呼ばれる踊りも最高!
ヅカファンは昔と変わらずお行儀がよく、温かい。日曜日は普段仕事のある、熱心な方が多いらしく、ここという手拍子など、私もノリノリで心から楽しみました。
ただ、そこにも宙組の問題は影を落とします。
生徒さんと同年代の娘を持つ身。彼女たちの心中はいかばかりか。
心がつぶれそうになりながら、懸命に演じているのではないか?そんなことを考えていると、泣けてきました。迷惑なおやじですね。
内容がとてもよかったこともあって、すごく満ち足りた気分で帰路につきました。
いろいろ週刊誌に書かれる宝塚ですが、生徒さんは小さいころからの夢を現実にして、日々過ごしておられる。
ファンとして、彼女たちの幸せとさらなる発展を祈るばかりであります。
ファンとの一体感、生徒さんの成長を見守る文化が宝塚歌劇の最大の魅力と感じます。
また行こうっと。