本日センバツ高校野球大会において、娘の母校智辯和歌山高等学校が出場し、見事初戦突破した。今回は名将高嶋仁監督が勇退され、中谷仁監督の初采配であった。見事でありました。早朝(多分早い人は4時前から)からバスに乗り応援に駆け付けた智辯和歌山の生徒さんたちご苦労様でした。何回でも甲子園に来てください。また今春の大学入試で栄光を勝ち取った卒業生も一味違う歓びに浸ったことでしょう。帰阪していた娘は明日が始業ということで泣く泣く昨日戻りました(医学部勉強きついんです)。以前にも書きましたが、野球部の試合は予選の時から全校生徒の応援が必須です。田辺のほうからバスをしたててやってきます。野球をするスポーツコースの生徒と、一般生徒の距離が案外近いのも特徴かな。野球校というと部員100名超なんて想像されると思いますが、智弁の部員は30名です。各学年10名だけです。これは前監督の高嶋さんの「甲子園の土を踏ませてやりたい」という気持ちからだそうです。今はベンチに18名入れますからもう少し増やしてもいいのではと思いますが。ですから3年生は全員ベンチ入りです。甲子園で劣勢になったとき、高嶋監督は最終盤どんどん3年生を代打や守備に使います。生徒たちは「ああ」と思うそうです。勝負を捨てたのとも違う。3年間苦しい練習に耐え、磨いてきた選手の晴れ舞台を用意してあげるのです。囲碁や将棋で形を整えて終えるのに似ている気もします。「勝つことよりも、甲子園での経験を人生で生かしてほしい」ということですね。でも最近は選手が集まらないそうです。都会の超有名校に流れるとか。「鶏頭となるも牛後となるなかれ」というのにね。無くした方が良いと思う、甲子園の野球ですが、智辯和歌山のおかげで少し暖かい気持ちで観ることができます。さて中谷監督はどうされるでしょうか。