土曜日はいつもの通り研究会でした。参加者が数名の小さいものから、百人を超える大きなものまで、毎週末(最近は木曜日の夜も多い)どこかで整形外科の研究会が開かれています。これは他の科も同じでしょう。昨日は大阪臨床整形外科医会という大阪府の整形外科の開業医の団体の研究会でした。この会は約500名が加入しています。日本臨床整形外科学会の大阪支部という趣です。この会だけで年間14回くらいの研究会を開催しています。私はその理事を務めておりまして、柄ではないのに学術委員を仰せつかっています。整形外科は守備範囲が広く、外傷はもとより、関節、神経、筋肉の疾患、加えて関節リウマチや骨粗鬆症という、ある種内科に近い疾患まで最新の知見を知っておかねばなりません。特に骨粗鬆症、関節リウマチはまだまだ分からないことが多い分、進歩がすごい。常に機会を捕まえて自分の頭を更新する必要があります。どれだけ勉強しても足りることがありません。これが苦痛になった時、私は引退しようと考えています。昨日は2演題がこの両疾患に関するものでした。しかも一つの講演の座長にもあたっていたので、いつもにもまして気合を入れていきました。参加者は180名ほどといつもより少なめでした。地の利が悪かったためでしょうか。非常に密度の濃い3時間でした。衰えつつある頭をフル回転させたためでしょうか、熱を持ったような感じになりました。講演の後の参加者の議論も非常に熱を帯びました。予定時間を30分超過しました。週明けからの診療に早速役立てたいと思います。何かひとつでも前進してまいります。