関節リウマチ(リウマチ)は免疫の異常により関節の炎症による腫れや痛みを引き起こし、放置すると関節が破壊され、日常生活に多大な困難をもたらす疾患です。どんなもんかはよくわからんけど、手が腫れたらリウマチちゃうかと心配された方も多いでしょう。リウマチは0.4-0.5%の方に発症すると言われます。主に30代以降に多いのですが、15歳以下の子供にも発症することもありますし、高齢になってからの発症も多いことが分かってきました。単純計算すれば堺市で4000人くらいの患者さんがいることになります。未だに根本の原因は不明なのですが、関節が傷んでくる仕組みが解ってきましたので、ことリウマチなったらほぼ治癒まで持っていくことができるようになりました。ただし、発症後半年以内の正しい治療が必須となります治療法、治療薬も日進月歩でして、少し最新の知識の吸収を怠ると、ついていけなくなります。堺市整形外科医会では年2回リウマチの勉強会を開催し、大阪労災病院や、市民病院をはじめとするリウマチ担当医の先生と議論の場を設けて、円滑な病診連携をできるよう努力しています。私たちの悩みは、さきほど4000人と推定した堺市のリウマチ患者さんと専門医が診ている患者さんの数に大きな乖離があることです。早期に正しい治療を受ければリウマチは制圧できるのです。ですから、リウマチかなと思ったら、ネットでリウマチ財団やリウマチ友の会、リウマチ学会などのホームページで情報を仕入れてください。そしてリウマチ専門医(これもすぐネットですぐわかります)を受診してください。そして、リウマチに興味がなく、30年前のリウマチ治療をいまだに続けている医師は退場してください。と思うのです。