年賀状の受付が始まった。いよい年の暮れを感じるとともに、焦り始める。毎年のことだし、11月から賀状は売り出されているのだから、あらかじめ準備すればいいものを、この時期まで始められないでいる。一番多い時には250通を超える枚数を投函していたが、徐々に減り続け今年は200枚弱である。恩師が亡くなられたり、最近は高齢による賀状の打ち止めの連絡をいただく。さらにこちらから出さないと決める場合もある。1月の5日や6日に何年も届き続けると、私が送ったから、仕方なくよこしたのかと思ってしまう。日本郵便の策略なのか、年賀状には消印がないのである。これは困る。ぜひ消印を。というわけで「お前ごときに返礼の賀状を送られる俺じゃねぇよ」と思う相手は削除していく。ただ私なりのこだわりはある。必ず、自分でデザインする。また写真を使用したデザインも作る。2種類制作するのだ。そして、宛名書きは必ず自筆で行う。下手な字だが自分で書く。加えて、全員にひと言は書く。結構しんどいが書く。せっかくの年賀状だからとこれだけは守っている。ひそかな矜持である。昨日、すべての年賀状書きを終えた。年末はさらに予定が立て込んでいるので、ほっとしている。だんだん気力が衰えてきたから、還暦を迎えたら、自分と対等と思っている人間が手書き部分のない賀状を送ってきたら、リストから削除するつもりである。自分の使える自由な時間はもう残り少ないのである。