7月は「ル・ツール」の季節である。フランス全土を舞台にする自転車競技ツール・ド・フランス。今年は7月7日にスタート29日のパリシャンゼリゼをゴールとする。3週間以上にわたるレースである。わくわくしている自分がいる。正直なところ、私はレースの行方などどうでもいいのである。ただひたすらフランスの美しい国土を観たい。25年以上前2年間余を過ごしたフランスへのノスタルジーかもしれない。音声を消しても十分楽しめる。緑豊かな農村、必ず街の中央に教会を持つ集落、現在も利用される古城。複雑な海岸を魅せるブルターニュ、森林限界を超えたアルプス、ピレネーの山々、そして花の都パリ。自然から、地方の集落の建物はいうに及ばず、橋などの建造物、交差点に至るまですべてが美しい。そして、その沿道に集う人々がまた極めて魅力的なのだ。フランスには年25日有給休暇を消化しなければ経営者が罰せられる法律がある。今はとうにバカンスの季節。沿道にキャンプをはる人々。コースに選ばれたことを誇りに感じ、盛り上げようとする人々。これがフランスなんだなぁと思う。移民大国のフランスとはまた別の顔。町の名前を聞くだけで、名物料理、ワインの銘柄(飲めなかったけど)特産のチーズ。うっとりする。毎日NHK-BS1で毎日午前0時からダイジェストを放送している。旅番組が好きな方は観てください。リタイアしたら、レンタカー借りて、ミシュラン1冊持ってフランス全土をまわりたい。パリでの戦友だった嫁さんもついてきてくれるだろう。たぶん(自信なし)。