昨年から、忙しく心も身体も追い込まれていたせいで、読書どころではありませんでした。ようやく1冊読み終えました。 恩田 陸 著  蜜蜂と遠雷 幻冬舎刊日本で行われる若手の登竜門になっているピアノコンクールの始まりから最後までを描いた物語です。実は昨年の直木賞受賞作で、恩田陸さんが好きなので、受賞後すぐ購入したのですが、家人の間をめぐっているうちに、1年経過しました。507頁2段組の大作ですので、少しづつ読むと疲れます。勢いが大切ですね。主人公は、フランスでまったく自然に育ってきた日本人です。まわりのキャラも立っていまして、青春群像劇と言えましょう。読後感は恩田さんらしく、さわやかです。「夜のピクニック」の時もそうでした。明日への力をもらえたような。本を閉じて眠るのが、悔しい。そんな本でした。図書館にもあるでしょう。でももうすぐ出るでしょう、文庫本でいいから、買って読んでね。