来年は、介護保険報酬の改定も行われる。今朝の新聞報道によると、少しばかり報酬は上がるとされている。でも衣の下から鎧が・・・デイサービス事業や訪問介護は収益性が高いと報道されている。典型的な厚労省の役人サイドからでたリークだろう。即ちこれらの事業は報酬を下げますよということだ。介護保険は人員配置や設備の基準が厳格で、固定経費が高くつく。また利用者は定員制で収入の限界は決まっている。報酬が下がると、当然利幅は低くなるどころか、利用者さんが欠席するととたんに赤字である。おそらく、改定後デイサービス事業から撤退する事業所は続出するだろう。当院が行っている施設も存続の危機である。デイサービスの水準は玉石混交だから、中身を精査しない改定は怒りを感じる。また訪問介護の報酬が下がったら、ヘルパーさんの給料はでないよ。どうするの?この3年で最低賃金は相当上昇した。安い賃金では今のご時世誰も介護業界で働こうとはしないので、どんどん閉鎖に追い込まれる事業所が多いのである。今度の改定で、土建屋が儲かる施設介護以外は、死屍累々。役人の高笑いが聞こえてきそうである。介護に頼らない老後を、皆さん真剣に考えたほうがよさそうである。