日本は自由でいい国になった。(嘲)。そのため、私は日々「自分の培ってきた常識を疑うはめになる」のである。先日遠方の病院から「足の指の骨折」で、治療の継続をするよう紹介された患者さんが来院した。足にはギプスをしている。レントゲンを診ると、このままでは将来障害が出てくる骨折である。手術するほうが絶対ハッピーな結果になる。「手術したほうがいいのではないですか」明らかに不満そうな顔に向け、説明する。患者さんへの説明は一応中3の生徒にわかるように、と言われている。(中3にもいろいろあるわな)。私の患者さんへの説明は的確だと自負している。使用する熟語や慣用句が理解できないのは私の知ったことじゃない。あくまで中3が基準である。外来語はできるだけ使わない。たぶん初診医にギプスで治ると言われたのであろう。明らかに不服だらけの顔をしている。何とか腕の立つ専門医のいる基幹病院へ行ってもらった。後日、「手術を勧めましたがギプスを選択されました」と返事が来た。仕事の都合だろうか。ギプスでも不自由だけど。はっきり言って、自分の指じゃないからどうでもいい。ひとつ言えることは、「絶対うちに戻ってくるなよ。」ということである。こんな手合いに限って、いつまでも「痛い」と言うんである。知らんがな・・・日本の医者のレベルは高いと思う。たまにいるレベルの低い医者を選ぶのも、人生の一コマである。癌の骨転移なのに肩こりやと整骨院へ通う人もいるのである。すべて自分の責任。信頼できるかどうか、見通す眼力を養うのも自分の責任である。私はどうだって?性格に問題があるのは自覚してます。でも医者の言うとおりにするのが、まず間違いない。我を通すのは損なことが多い。ついでに言うと、痛いから整形外科を受診しているのに、鎮痛剤を「痛み止めるだけでしょ?」と拒否する患者さん。どうしたいんでしょう?今は積極的に吟味した薬剤を使用するのがいいとされてますけど。これも好きにしぃな、と言いたい類の方々である。こちとら毎週末,金を払ってわざわざ勉強しているのである。こんな思いをするの、大阪だけかな???