なかなか世の中がうるさくて、どうしてもいっちょ噛みしたくなる。読書も遅々とではありますが、進めています。感想はそのうちに。さて昨日述べたフランスについて少し追加する。フランスは今も階級社会である。貴族はなくなり、職業選択の自由も当然保証されているが。元貴族であることは、苗字でわかる。それよりはっきりしているのが階級である。パリ時代、何も知らない私は、ランチの時に週末に行われた、プロサッカーリーグの話をした。タイガースの話をするように。「トオルは医者だから、サッカーの話をしないほうがいいよ」いつも陽気な研究室の仲間が、真面目な顔をして言った。理由は聞かなくてもわかった。それは、サッカーの欧州選手権予選とラグビーの5か国対抗(当時)を観に行ったときに実感する。客層がまったくちがうのだ。帰路のメトロでは、妻と身を固くしてサッカーファンの中にいた。ついでに書くと、韓国社会も階層差別が甚だしい。まず出身地、これは在日の間にもある問題ですね。またかの国はエンジニアを大切にしない。だから日本の技術を盗む以外に発展する術がない。帰属する会社間の差別もひどいもの。そして若くして退職させられる。どうやって希望を持たせるのかな。家族が一丸となって艱難辛苦に耐えさえすれば、皆に平等な道が開かれている日本とは大違いなのである。ただしその分、財産の多寡だけが幸せの尺度になっている現状を不幸であるとは思う。