昨日書いた、フランスの行方を予想する。たぶん、フランスはますます経済も治安も悪くなると考える。日本から見れば、あまりわからないが、フランスは超エリートによる、強固なコネクションの世界である。国を支配するのはほとんどが国立行政学院出身者である。その卒業生が、行政、経済、そして右派・左派問わず政治も支配する。東大法学部なんて足元にも及ばない。真の支配階級である。彼らは日本のエリート(厳密にはちがうけど)と異なり、滅私奉公などという高邁な精神は持ち合わせない。とにかく支配層であることにまい進する。マクロンさんもその一人である。だから、先輩後輩が支配している世の中を改革できるわけがない。EUの中枢も同窓生だらけだろう。EUは変わらない。何となく、改革ムードを漂わせながらも、何一つ改革・前進できないだろう。よって国内の下層階級、移民は不満を募らせる。当然テロは増えることがあっても減ることはなかろう。フランスはパリとその他と言っていいくらい、中央集権だから、パリはさらに非常に危険になる。私がパリの街を歩くことは、もはやないかもしれない。ただ雉肉も腐りかけて肉が崩れてくる時が美味いというフランス人だから、危険に満ちた妖艶なパリに耽溺するのも悪くないかな。命がけのエスプレッソ(笑)。口を開けば政治談議しているフランス人が、なぜマクロンさんを選んだのか非常に不思議である。いつまで支配階級に騙され続けるのだろう。とにかくフランスはごく少数の超エリートが、保身のため国家を運営しているという視点に立てば、見誤らないと思う。よって日本のマスコミは例によって、間違っている。または知ってて、日本国民をミスリードしている。最後に関係ないがひとつ。マクロンさんの運動組織「前進」であるが、私は日本の極左組織・中核派の機関紙「前進」を想起してしかたない。ついつい半世紀前にタイムスリップしてしまうのだ。