皆さん、大型連休をいかがお過ごしでしょうか。受験生を抱えている私は、昨日・本日とおとなしく過ごしております。まずは塾の送迎ですね。昨日は梅田、本日は十三。電車でもいのですが、時間がもったいない。それと息子とくだらない会話をすることが案外、大人になっても記憶に残るもので。私も中学時代、終電を逃してよく父に迎えに来てもらったものでした。その時に流れていたヤングリクエストは、今も父の思い出とともに私の胸にあります。親父のできることはそれくらいですね。あとは、日ごろあまり行けないスポーツジムへ通うことくらい。昨日はラグビースクールの大会へ出向きました。当然、昼からビールは飲んでますよ(笑)。これぞホリデーの証です。今年に入ってなんやかやで、読書の報告を怠っていました。正月に読もうと、昨年末に購入した小説を今日は紹介します。  幻庵 上下2巻 百田尚樹著 文藝春秋社 3200円以前、私が囲碁も将棋もできないが、観戦記は好き。と書きました。これは江戸時代の碁打ちの話です。いわば碁打ちの大河ドラマですね。なんせ837ページの大作です!とにかく読み進めるのがしんどい。数代にわたる、囲碁の名人をめぐる各家の戦いを描いています。登場人物が成長に合わせて改名するので、後を追うのが大変です。家系図を作って読み進めました。作者の力が入り過ぎて、少し消化不良だったかな。昔の碁打ちが命を削って、日々修行したのはわかるんですけど、いささか表現が平板になり、歴史年表見たいになってしまったのが残念。執筆した本人は満足しておられると思います。囲碁に興味のある方はいかがでしょう。文庫化されても結構な値段になると思います。私にお申し付けいただければお貸しします。大作なんだけど、読者を限ってしまったなと思いました。NHKの大河ドラマにも向きません。なんせ法服をまとった坊主ばかりがでてくるのですから。