整形外科の開業医をしているので、中学校の生徒さんがクラブ活動がらみでよく来院されます。
しかたのないケガも多いのですが、いわゆるスポーツ障害も多く見ます。
4月を境に、今まであまり来なかったクラブの生徒さんが増えることがあります。
「顧問変わったでしょ?」と尋ねるとほぼあたりです。
やり方がもう無茶苦茶ですね。欧米なら虐待と糾弾されるでしょう。
身体じゅうから怒りがこみ上げます。
週7日休みなし、朝練習も毎日、定期試験の最中もクラブ。
学生の本分は勉強やろ!
いまだに水分を十分補給させないバカがいる!!
私が育った時代のスポ根漫画のような世界がいまだ続いています。
結局中学のクラブはスポーツでないのです。体育という教育です。
しかも内申書という人質をとられていますからね。
保護者にも言うのですが、同様に学校には言えないですよね。
こうして無能な指導者による、スポーツ傷害が作られていきます。
欧州型のスポーツ組織を作ることが必要と考えますが時間はかかるでしょうから、まずは学校対抗の形をやめて、クラブくらい学校を超えて活動すればいいのではないでしょうか。
たぶんこれも利権がからむのだと考えています。
この問題は、来る東京五輪ににも影響すると考えます。
そもそもスポーツとは何ぞやと思われる方は、
 玉木 正之 著 「スポーツ解体新書」 をご一読ください。
スポーツについても、私のパリでの経験などを交えながら、時々述べたいと思います。