待合室に置く雑誌「ハルメク」の今月号の特集は「スマホ」でした。

普段から患者さんのスマホマナーには辟易してまして、診療から放逐し帰宅させようかと思うことがしばしばです。理不尽と思うなかれ。医療契約上は私が「スマホバカ」の診療を拒否してもかまいません。そうすれば受診患者さんが激減する事実。それほど「スマホバカ」が多いし増加の一途。

でも現代生活を快適に過ごすには、スマホなしには生きられない。

私は、スマホを電話としてほぼ使いません。大声で電話している人を見ると「全裸の人が街を歩いている」かのような奇異な感じを持ちます。

連絡はメールかLINE、もしくはSMS。たまにメッセンジャー。相手の都合を考えない電話は大嫌い。

スケジュール管理もスマホ。新幹線や飛行機のチケット購入、出張のホテル予約も。割引あるし。タクシーもすぐ来ますしね。

野球やラグビーのチケットも直で予約。切符なしです。

スポーツジムの記録もそうだし、山歩きや、自転車、スキーの記録もできる。

いろんな店のポイントもそうですね。回転寿司は時間予約するので待たない。

その日の天気も数社の最新情報を得て判断できる。

その道の達人は、日常のほぼすべてをスマホで済ませるのでしょう。かのホリエモンは仕事のすべてをスマホ1台だそうです。

ただし、私は支払いには使いません。ニコニコ現金払いか、額が大きい場合はクレジットカード。日常の細かい買い物を把握されてたまるものか。個人情報を叫ぶ人が、スマホ払いにするのは解せません。マイナポイントなんて卑しいとしか思わない。人間、使途不明の金があることが大事です。現金を持たずに人生を過ごすなど、モノトーンの人生。彩がなくてはだめだよね。

先日、スマホなしでは現代社会には生きられないと思い知りました。大学バドミントン部の新入生歓迎会があったのですが、OB戦のあった体育館にスマホを忘れました。無事回収してもらったものの、会食の会場がスマホに保管しているのでわからない。連絡しようにも、それもできない。異国にいる気分でした。公衆電話も見あたらない。

30分ほど彷徨ってようやく公衆電話を見つけ(これも現金あればこそ)、自宅へ電話。自宅から私の携帯へ電話して、その伝言を再度自宅へ電話して確認。

家人が不在であったり、私のスマホに誰も出なければ、会への参加もできず、スマホの回収もできないところでした。

徐々に耄碌してくるでしょうから、スマホを失くした時のバックアップを考える必要がありそうです。

スマホの活用。年とるほど必須ですよ。

暗証番号がやたら複雑になってくるのがかなわんのだけど。