パリでイスラム過激派による悲惨なテロが発生しました。
風刺週刊紙というマスコミへのテロということになっていますが、「英国だけでなく、とうとうドーバーをわたって仏国に来たか」というのが実感です。
時間の問題だったと思います。
フランスは、アフリカに植民地を持っていたため、国内に移民を多く抱えています。またその多くは経済格差や、差別を感じている人も多いと思います。
もう四半世紀前になるけれど、私がパリにいたころから、いわゆる3Kの職場にラテン系のフランス人は少なかった。
そこへイスラム原理主義の台頭です。本当のイスラムの教えとは違うようですが。またいずれイスラム法学者の中田考君の開設が聞ける日を待ちたいです。
テロへの怒りは当然ですが、私が感動したのは、フランス人の怒りを示す行動です。すでに各地で抗議集会が開かれています。当事国だからでしょうか?
否、日本なら「あー。こわー」で終わるでしょう。
日本人はいまだに言論の自由や、民主主義のありがたさを理解していない。
表現の自由や、信仰の自由を侵すものには、徹底的に戦わなければなりません。自由と民主主義は勝ち取るものであると信じます。
残念ながら今の日本人は、70年前に敗戦を喫し、アメリカの都合で憲法と社会体制を押し付けられました。これに変化を望まない国民性があいまって、繁栄していると勘違いしているのではないでしょうか。
日本でのテロは対岸の火事と思っていませんか?人種の関係で、あちら系のイスラム教徒は目立ちますが、イスラムは自分で祈りを捧げればイスラム教徒になれるそうですから、隣人がいつの間にやら改宗して、イスラム国の思想に傾倒しているかもわかりません。
案外テロは身近かも。
朝日新聞は、この事件に小躍りしているのではないですか。曰く「日本が集団的自衛権を行使していると、米英などと一蓮托生。日本もイスラムに狙われますよ」
たぶんこの路線でキャンペーンをはるように思います。
今、日本人は腰抜けか、真に民主主義を愛する者か試される時代がきました。
みんな、どうする?
私はパリの2年間で、「愛国」というものを肌で感じました。日本人として毅然と行動する覚悟です。
追伸;年末に読了した、池上彰&佐藤優共著「新・戦争論」。現在の国際政治を知るうえで、有意義な本です。お薦めです。