忙しすぎるのか、寄る年波に勝てず読書への気力が減退しているのか、なかなかページが進みません。老眼の影響もあるでしょう。それと私は、常に書籍を携帯しているものの、TPOにより持参する本が変わります。と言っても内容ではなく、大きさです。荷物の多いときは文庫や新書、近場だと単行本。読書したさに電車を利用するのは以前、申し上げましたが、最近は移動時間も惜しいのでタクシーを利用することも多くなり、そのため余計に読書時間が減っています。ですので常に2~3冊の本を並行して読んでいます。これも以前なら久しぶりに再会したものでも何の違和感もなかったのですが、最近は前に戻り内容を確認する必要があります。これも加齢ですね。悲しいです。さて今日は本年18冊目です。 「平成紀」 青山繁晴著 幻冬社 540円先日東京での青山さんの講演会に参加した際に、主催者のお寺の住職さんからいただいたものです。しかも青山さんのサイン入り握手付き!昭和最後の64年、昭和天皇の崩御をめぐるマスコミの先陣争い、そして元号「平成」がどのように決められたのか、また誰が「平成」という名称を編み出したのかを、小説仕立てで描かれています。ここでも昭和の傑物が影響力を行使したのか(政府が頼ったのか)と、私はどちらかといえば、重い気持ちになりました。そういえば昭和55年ころ、「元号法制化法案」という、「昭和」を国で定めようという、天皇制推進論者の私には、当たり前すぎることで、大学の授業が反対派学生によって妨害され、その時奴らの配るビラを目の前で破り捨てるという、若者らしい(苦笑)行いで少し命の危険を感じた青春時代を思い出しました。私はできれば、「皇紀」を使いたいですけど。でも診断書に、2676年なんて記したら皆ドン引きどころか、訂正を求められるでしょうね。祝日の変な名前と言い、そろそろアメリカの占領政策から脱しませんか。「勤労感謝の日」ならぬ「新嘗祭」にふと思いました。「天長節」や「紀元節」を復活させれば、天皇のご譲位問題も、幾分ましな方向へ議論が進むと思います。
2016-11-24