最近は、思いとどまることなく、何を口に出してもいいと暴言を吐く馬鹿が増殖しているが、これには社会的地位などは関係ないようである。もっとも、首相からして屑やから、人品卑しい人間が分不相応な地位にいることはあまたある。
また馬鹿が出た。
己の子供の学校検診の結果が気に食わないと、校医に対して「辞めてしまえ」とほざき、実際に校医が辞任して後任を見つけられない栃木県の市が困っているとのことである。
その暴言を吐いたのが市会議員なのだと。典型的な田舎の勘違い野郎である。議員は偉いと思っているんだろう。阿呆である。
学校検診に関しては、服を脱がす脱がさないとか、己のバカをさらけ出す保護者の増殖に私たちはうんざりしている。ただ、独りよがりの校医や、変態も一部混じっていることは認める。こいつらを排除する仕組みは必要だ。
ただし、学校検診は法律で決まっていてせねばならない。
以前にも書いたが、校医は本当は誰もやりたくないのである。しんどいだけやし、感謝もされない。堺市医師会のなど学校医会は月一度夜の九時から会議までして、子供たちの健康を考えているのにである。
これだけ医療が充実したのだから、学校検診なんてやめたらいいのにと思う。子供の健康と成長に責任持つべきは保護者でしょう。受けたくないなら、全責任は親にあると一札入れさせろ。わが子が何万人に一人の難病かもしれないという想像力を保護者は持つべきとは思うが。
校医会で側弯症健診の改革に参加した経験から、校医さんの努力には心から頭が下がる。その彼らの心を折るような言動は絶対許さない。
加えていうならば、校医は教師の健康も管理するのである。どんだけしんどいねん。
ただし、校医の制度を継続するならばひとつ言いたいことがある。
今や学校現場は心の健康が問題となっている。なのに、精神科医は校医になれないのである。ついでに言うならば整形外科医も校医になれない。
感染症が多かった終戦直後の法律がまだ生きているのである。
校医さん、大切にしましょうよ。結局困るのは保護者やで。