昨日は、私が中学時代に通った塾の同窓会でした。
40歳以上の方は、「入江塾」という名前をご記憶の方もあろうかと思います。
「スパルタ」で知られた学習塾でした。その塾の創立50年ということで開催されました。
十年以上も会ってなかった同級生、また私が大学生のころ指導を行った後輩諸君に会えました。
皆が中学時代のおもかげを残し、タイムスリップしたのです。
その塾は「入江伸」という強烈な個性をもった塾頭に率いられた、学習塾というより精神修養の場であったように思います。
一年中休日はありませんでした。長期休暇は、兵庫県丹波の山中で合宿が行われました。
上級生になると、勉学よりもどうやって数百人の生徒が勉学に集中できるかを考えさせられました。
「謙虚・明朗・貪欲」
この精神を叩き込まれました。本来子供が持つ純真な心を求められました。
思い上がるとしばかれました。怠けるとさらにしばかれました。
中学生にはほんとにつらい毎日でした。しかしそこで得た友情は褪せることがありません。
生涯かけがえのない友人を得たのも入江塾でした。
卒業生が皆言うのは「塾での経験を考えると、社会に出てつらいと思ったことは一度もない」。
私が誇り高く生きていられるのも、塾のおかげです。
この塾に参加しなければ、今の私は絶対にありません。
また一年でも先輩であれば、直立不動で話をさせていただく。これも塾で得たものです。
まず他人ことを考える。これもそう。
そしてこれは皆がおおいに頷いたのが、「目上の人から頼まれたことは二つ返事で引き受ける」。
現在、私が多くの公務を引き受けて、自分の時間がほとんどなくなっているのはこのためだったんですね。
合点いきました。他人のためになっているなら、それもよし。
残念ながら、塾頭の入江先生は他界されましたが、皆の心に生き続けていると確かめられた素晴らしい夜でした。
帰宅は午前2時。
また今日から胸を張って生きていけそうです。
塾の精神は不偏と思うので、おりにふれ書かせていただきます。
2014-12-28