私はそもそも乱読で、決まったジャンルの本を読むとかはしません。その時に興味のある分野を集中して読む傾向はありますが。ましてや芸能人の話題の本は基本、無視です。ゴーストライター丸出しのが多いから。その中で、少しこれはいかがかと思いつつ、買いました、そして一気に読みました。今年19冊目。「強父論」 阿川佐和子著 文藝春秋 1300円TVタックルで司会を務めるあの阿川さんです。週末の朝、「サワコの朝」という対談番組をされているようですね。「徹子の部屋」の後番組を予定しているのでしょうか。週刊文集の対談も楽しく読めますし、いくつかの著作もありますね。才女だと思います。この本を私がわざわざ手に取ったのは、ご本人でなく、御父上であられる「阿川弘之」さんの父親ぶりに興味があったからです。「亭主関白」を超越し「暴君」といってよいふるまいを少しは見聞しておりましたが、それがいかほどであったのか、そしてそのような父親からどのようにして、明るく天真爛漫(に私には思える)な佐和子さんが育ったのか興味があったのです。以前にも書いた「ええし」の家庭を垣間見えるかもとの期待もありました。読んで正解。厳しさの中にある、愛情の深さと気高さを感じました。いわゆるスマホ中毒には、父性のない家庭に育った人間が多いそうです(ひとり親という意味ではないよ。ここまで書かないと理解できない人がふえている昨今である)。翻って私はどうでしょう(苦笑)。子育ては難しそうで簡単なのか、それとも簡単そうで難しいのか。3人の子育て最中の私の悩みは深まるばかりです。この本を読み終えた頃、阿川さんの結婚報道がでました。おめでとうございます。たぶん私も彼女を友達以上恋人未満の関係になれたらみたいな対象としてみていたのかもしれませんね。もっとも私は彼女の大親友である壇ふみさんのの大ファンでした。今でもね。阿倍野のアポログリーンで観た映画「あいつと私」で三浦友和とのキスシーンは当時高1の少年にはショックでした(笑)。私より6歳年上でいらっしゃいます。いつも嫁ハンは「(あなたは)変わってる」というのですが、そうでしょうか。確かにお二人ともお色気むんむんではありませんが(失礼)、どうも私は会話をして楽しいであろう女性を求めていたのかなと思います。ナントひねた子供だったのでしょう。読み返して赤面しました、馬鹿ですねぇ。酔っぱらいの戯言とお笑いください。