今や日本一有名になった日本酒「獺祭」を製造する旭酒造が「定価以上で買わないで」という広告をだした。 飲み屋に行っても「獺祭あります」と自慢げに張り紙のしてある店が増えた。 獺祭はすっきりとして美味しいのは認める。でもプレミアがつくような酒か?ということである。 すぐ流行に飛びついてお祭り状態になる、今のバカな日本人を象徴するような出来事だと思う。蔵元のHPを観てごらんよ https://www.asahishuzo.ne.jp/index.php誰でも定価で買えるのである。少し待てば自宅に届くのである。男気の強い社長の桜井さんが、「獺祭」で中間搾取する奴らを許せなかったんだろう。 東日本大震災前は、よく獺祭を購入していた。そのころは、しばしば購入を促すダイレクトメールが来るような状態だった。毎年元旦に、これという日本酒を選んでいただくのであるが、二割三分磨き遠心分離(高い!)を購入して家族でほっこりしたこともあった。 震災後は一人復興支援として東北の日本酒へ転換し、またこれがうまいのなんのでいまだに東北めぐりをしているわけある。このとき獺祭は売り上げのいくばくかを被災した蔵元に義捐金として送り続けた。 これもアホ官庁農水省が、一律に減反政策をやらかして、酒米の山田錦が不足したとき、安倍さんにかけあって、山田錦の減反を中止させたのも櫻井社長である。 六勺徳利で一合のしかも吹っかけられた料金を支払っている諸君。バカ高いサイトから購入しているあなた。もう少し賢くなろうよ。 ちなみに新年の酒はもう決めてある。 まずわが母校を運営する「白鶴」でお屠蘇代わりに一杯。そして福島の酒「大七」の「箕輪門」である。東北が一日も早く復興し、心行くまで「獺祭」を飲める日を楽しみにしている。