一昨日の土曜日は、当法人の経営するデイサービスシナプスのクリスマス会でした。
普段は10人の参加者が定員の施設に30名以上の利用者さんが参加されました。
私の診療所に通院する方もおられますが、そこで見せる表情とはまったく異なる、明るい表情を示されました。
スタッフのアイデアや進行の妙もあるのですが、心から喜んでいただけていることを実感し、この施設を始めてよかったと思いました。
巷に介護のデイサービスはいくつもありますが、整形外科医からみて、「これでは高齢者はよけいに衰える」と思わせる施設の多さに一石を投じたいと考えたのが最初でした。
幸い職員にケアマネージャーの資格を取得した者もいて、赤字覚悟で始めたのでした。
私たち整形外科医は、「私たちこそが、高齢者の健康の在り方を熟知している」と自負しています。
依然赤字経営ですが、日に日に利用者さんの顔つきが明るくなり、姿勢が改善し、歩行が速くなるのを目の当たりにし、私は間違っていなかったと感じると同時に、私たちを信頼してくれる患者さんたちに心から感謝するものであります。そして私の意をくんで、様々なメニューを考案するスタッフをありがたいと考えています。
介護保険は残念ながら、高齢者を元気にするという発想がありません。これは医者だけが持ちうる考え方だと思います。ですから介護保険をとりしきるケアマネージャーも医療現場を知る人が望ましいと考えています。
足腰が弱ると、家でひきこもることが多くなり、ひいては認知症を引き起こします。
たったこれだけのことを理解するケマネージャーが少ないことが、介護保険で患者さんが救われない大きな原因と考えます。
それと健康であるには本当はどうあるべきかを知らない国民にも、もう少し論理的に考えてもらいたいものです。