整形外科医は法律によって学校医になれないことになっている。これだけ学校スポーツが盛んになり、成長期の運動器をケアする必要があるのになぜだと思う。整形外科医と精神科医は学校医になるべきだと思う。結局は予算の問題である。ただ検診事業で以前から脊柱側彎症の検診があり、2年前から運動器検診も始まったのだ無関係ではいられない。私は4年前くらいから堺市医師会学校医会の理事として、毎月の学校医会の会議に出席している。出席される20名弱の先生方は、それはそれは熱心なんである。毎月議題が10以上挙がる。毎回金曜日の午後9時に始まり終了するのは10時半ころだ。堺市の子供たちは非常に高度に守られているのである。みんな知らないでしょ?先日も出席した会議ででてきた話題をひとつ。民進党の女性議員を持ち出すまでもなく、堺市も待機児童問題がある。市も頑張って保育所やこども園を増やしているようである。ここで問題が。保育所はただ子供さんを預ければいいとものではない。子供の安全が担保される必要がある。給食で食中毒が発生したりすることもある。食品アレルギーでショックを起こすこともありうる。疫病が流行すればどうする?これらは皆、校医の管轄する問題なんである。けれど堺がその管理医師をつかめていない保育施設がけっこうあるらしい。たぶん施設が医師と個人契約しているのだろうけれど、近くにいるか不明である。またどの程度責任を負うつもりなのかも不明である。医師会員でなければ、医師会主催の勉強会の案内もできない。市はどうするつもりなのか。子供の安全のために税金をしっかりと使ってくれ。これもこんどの市長選挙の問題の一つだと思う。子供を預けられたらそれで終わりではない、ということを保護者は肝に銘じるべきだろう。被害者はいたいけな子供達である。