開業医には、地域基幹病院の先生方と密な関係を築くと同時に、私が所属する医局との関係を保つ必要もあります。

大阪市大(公大)整形外科は全国的にも珍しく、全体の同門会とは独立して開業医の会があります。これは先日新年講演会を開催しました。

昨日は、全体の同門会総会がありました。開業医会の会長である私は、同門会の副会長でもあります。直接大学にお世話になることはめったにないのですが、医局が栄えて、優秀な後輩が育つことは、その関連病院に紹介できることにな、患者さんにとっても有意義なことです。

勉強会の内容も一致しないことが多く、勤務医と開業医が一堂に会するのはなかなか難しいことです。ですので昨日は貴重なひと時でした。

まずは総会。この3月で教授が退任します。大阪公立大学に変革された際に、病院長人事でもめたため、我が教室の教授が新病院長となり、兼務禁止の決まりに従って、整形外科教授を退任するのです。

総会の後、全員で記念撮影。いつの間にか前列です。そういえば会員名簿も知らぬ間に前のほう。いまだに後ろから開く習慣は抜けません。

現在の大公大の理事長は経済人だそうで、学問の場にも経営(すなわち金)の話が大きくなっているそうです。大事だけれど、学問の場という大学の本質が失われないか危惧するところです。自由無くして研究はできません。

しかし現場は関係なくて、昨日も中堅の先生の講演は、頭の良さとすごく勉強しているのを感じました。

2席目の文化講演は、元PL学園野球部監督の中村順司さんのお話でした。抱いていた印象と異なり、非常に情熱的な方でした。日々の診療にも役立ちそうな日々への取り組みを知りました。

閉会の辞は私が。開業医会の存在を知らない若手もいますから、貴重な時間です。毎年100万近い研究助成金を送っていますし。

そのあとは、コロナ前以来の懇親会。立食形式で、同級生や日ごろ患者さんがお世話になっている先生方と談笑。ここでの情報交換が患者さん紹介や、治療のあり方などに非常に役立ちます。例によって医者の話は近況報告もそこそこに仕事のことばかり。

名残惜しく、再開を誓って、4時間半の会を終えたのでした。

最近の若い人は組織帰属性が希薄になってきているのではと危惧しておりましたが、杞憂だったかも。ただ彼らが希望を失わない医局の運営が必要であると、実感しました。

私も弱音を吐かず、名簿が最前列になるまで、頑張ろうと、少し思いました。