私は、大学卒業直前まで小児科志望だったが、保護者とけんかするに違いないと賢明にも気が付き、整形外科を選んだ。だから日常診療で、子供たちの診療は大好きである。幼児の診療はことに楽しい。ケガなどの時は、親の話でなく本人の話を聴く。まどろっこしくて、遠回りの表現だが、一番よくわかる。保護者など左右間違っていることも多いのである。だから、警戒心を解くため、こちらも要らん話を間に挟む。先日の事。幼稚園のお嬢ちゃんだった。「テレビはよく見る?」「うん、見るよ」「何、観てるの?」 NHKの幼児番組とか頭に思い描いていた。「うん、ユーチューブ!」皆さんyoutubeですぜ。20年以内に地上波テレビは消滅しますな。地上波と朝日新聞に拘泥している団塊の世代がいなくなるとき。2035年問題と言えるのではないか。私でもTVを点けるときは、天気予報とCSのスポーツだけだし。情報はネットから。よほどテレビより早くて正確。それでも若者の情報収集力にはかなわないと感じている。安倍内閣が進めようとしている電波自由化は、まことこれからの日本にかなう政策なのである。地上波テレビと新聞という古いメディアに先はないなと痛感した。日本の未来は明るい。