出先で食事するときなど、多くの人がスマホで「ぐるなび」などで店の評判をチェックし、店選びの助けとしているのではないか。
私も利用しないではないが、しょせん素人の評価。話半分以下と思っている。
スマホのおかげで、馬鹿が増長する世の中になった。
「身の程を知る」という美しい日本語はもはや死語だ。
先日、虚偽の書き込みのために、経営に損害を受けたとして開業医がグーグルを相手取って裁判を起こした。
気持ちはわかるなぁ。
迷惑していない開業医はいないんじゃないかな。
うちも迷惑はしている。
ただし、あんなものに罵詈雑言を書き込んで留飲を下げている「糞野郎」は相手にしないので、自院の評価を見ることはない。
何年か前に存在を知って覗いたところ5点満点のうちの1点台というめったに見られない低評価だったので、子供たち含めて大笑いだった。
このたびの裁判があったので、もう一度見てみたら、2点台に上がっていた!すごいやん(笑)。
ただ中身には「予約して受診し・・・」などとあり得ない話もあり、「どこのことやねん」と独り言。そういえば「予約」の電話が最近多い。このせいか?整形外科のような緊急を要する科は予約制になじまない。血を噴いている患者さんが来たら当然順番飛ばすし。
余談だが予約制にすると、1分でも遅れると文句を言う奴がいるので、今後とも予約制にはしない。法律で1日何名限定にもできないし。
また当院には、自前のホームページがあるのだが、どこか商業ベースのホームページから間違った情報を仕入れて、わざわざ文句の電話をしてくる馬鹿もいる。忙しいねん。電話してくんな。「空いてますか」という電話も大迷惑。5分後はわからん。「駐車場がいっぱいです」の電話もどうしろちゅうねん。あほか。
グーグルの評判を見て、当院受診をやめる人がでたとして、私は逆に「助かった」とありがたく考えている。こういう人は、ネットの情報を鵜吞みにして、自ら考えることを放棄した人である。こんな人と気が合うわけない。結局医療は「人と人」。「男と女」の関係のようなものである。自分に合えば渡辺淳一さんではないが「ニセ医者」だってかまわないのである。
「スマホからの情報がすべて」の低レベルの人間は相手にしたくない、のが本音である。
医療はこの手の評価になじまないでしょう。
「長時間待つ」はラーメン屋なら星5つ。医者なら星1つ。阿呆ちゃうと思わん?
最後に、高評価な感想が並ぶ医療機関。もしかしたら・・・ですぜ。
結局は口コミが大事でしょう。人間はその程度に応じた、それなりの口コミをえるものである。