先週金曜日は休診し失礼いたしました。
娘が在籍する大学の所用で盛岡へ行ってまいりました。
12年前の東日本大震災まで、私は東北を訪ねたことがありませんでした。
震災の年に福島復興の手助けにと家族で訪問して、いっぺんに東北の虜になりました。娘が学びの地に東北を選んだのも無関係ではないと思います。
今回はその中でも岩手の食に関して書かせていただきます。
数年前から、大被害を受けた陸前高田市にふるさと納税を続けています。かの地の海の幸山の幸が届きます。
「彼らはいつもこんな美味しいものを食べているのか」と痛感します。素材の差ですね。わかめ一つでも全然違う。
大阪からは岩手花巻まで1日に4便飛んでます。当日は4:30起床で7:10発。花巻にも昭和の百貨店を思い起こす大食堂があります。いつか行きたいところです。花巻から盛岡へはバスで45分。
会議は午後なので、駅ビルで昼食をいただきました。食材をすべて県内産というお寿司やさんです。通路から丸見えなのですが、主人が手間をかけて握るお寿司は最高でした。岩泉町の八重桜純米酒をともに。寿司が倍生きます。今回はトンボ返りなので訪問かなわない三陸の海に思いを馳せたのでした。
夜は娘と焼肉へ。岩手の肉は素晴らしい。「短角牛」というのが有名なのですが、広い岩手のことですから、各地に特徴のある名産牛があります。今年陸前高田から送られてきたポークも肉肉していて喜びすら感じました。
盛岡冷麺の発症ともいわれる焼肉屋さんへ。大阪よりはるかに安く、上品な脂を味わい、これまた大満足でした。
お土産には日本酒を。いろいろな方へ送るので買い込みました。被災した岩手、宮城、福島は日本酒銘柄が非常に多くあり、日本海側のそれとは違い、非常にしっかりとした酒を醸します。震災後はもっぱらこの3県から購入しています。岩手のお菓子は「南部せんべい」や「カモメの卵」がありますが、何度も購入しているので、今回は「ピーカンナッツ」を購入。これは陸前高田市と東大がコラボして栽培しているものです。おいしそうな加工品をついつい買いすぎました。
当然コッペパンで有名な「福田パン」も7:15の開店を待って購入。
残念ながら翌日は私が会長を務める開業医会の学術講演会があるためとんぼ返りです。
せっかくの「チャグチャグ馬コ」なんだけどな。見物したかったー。後ろ髪ひかれる思いで空港へ。
コロナ禍で空港のホテル直営レストランが撤退。初めに紹介した「はなまき大食堂」が経営を始めたのでした。驚きました。閑散としてたレストランが満員。私も昭和らしさ満載の「ナポリカツ」を盛岡の地ビールとともにいただきました。本店と同じメニューとはいきませんでしたが、盛岡行、最初から最後まで岩手の食を堪能し、満ち足りて帰阪しました。