今日の夕刊を見て、ため息がでる。プロ野球を故障で引退した選手が、柔道整復師となり整骨院を開業するのだという。これはいい。立派なことだ。だが、「肩こりや腰痛の方を診る」という。ちょっと待て。柔道整復師は柔道整復師法という法律で「捻挫、打撲を扱う」となっている。肩こり、ケガによらない腰痛は扱ってはいけないのである。私たちが何度訂正を申し入れてもこれである。どうせ法律を勉強する気もない、社会部の記者なんだろう。どれだけの健康被害が出ているのか、知らんのか。今や、コンビニより多く存在する整骨院。雨後の筍のごとく出店しているが、打撲と捻挫を扱うだけなのに、なぜ倒産することなく、続いているのか?皆さんそんなにケガばかりしているのか。そういえば、私が出向いている、整骨院の請求審査では、なんと80%近い患者さんが常に三か所の捻挫か打撲で通院してらっしゃる。日本だけにみられる、不思議な光景である。