私は子供のころから、歴史が嫌いでした。戦争や領土争いなど、血なまぐさいのは好きなのですが、文化だとか美術だとかは毛嫌いしていました。

大学入試も地理と政治経済を選択したほどです。

ただ大人になると歴史を知らなくて恥ずかしいと感じるようになりました。

ねんせ「天照大神」も読めなかったのです。あかんでしょ。

世界最古最長の独立国日本は知っておきたい。

今では大河ドラマも楽しみにしますし、歴史の秘密なんかを探る番組も大好きです。

「歴史探偵」という佐藤二朗さんが司会を務めるNHKの番組があります。たまたまそれで「明日香村」の石造物を特集していました。

古墳時代、明日香には大きな石文化が栄えたというのです。「亀石」なんか有名ですね。

先週末、好天で暖かかったので電車で行ってまいりました。初芝からだと河内長野・古市経由です。

阿倍野に住んでいたので、小学校の耐寒遠足はもっぱら明日香村でした。

バスの周遊パスもあるのですが、ケチな私。すべて歩きました。車で行かれる方は、明日香村は無料駐車場が多く点在するので、車もいいかもです。

欽明天皇陵そばにある、「猿石」でスタート。製造年代、目的は不明だそうです。で「鬼の俎」「鬼の雪隠」などを観て、亀石はさらっと。橘寺にある「二面石」へ。男女が左右に彫られており、善相と悪相が描かれます。聖徳太子像などもあり、堪能しました。

途中には「マラ石」というちょっとエッチな石造物もあり、古のおおらかな日本人にくすり。石舞台を横目に、「酒船石」へ、少し山に分け入ったところにあり、昔の天皇が政の占いに用いたとか諸説あるようです。少し坂を上りますが、感動しましたよ。

その酒船石のがけ下から出土したのが、「亀形石造物」。前の丸いのが亀の紋様でして、後方のレンガ状のものは天理でとれた砂岩を運河を造り運んだのだとか。これららは斉明天皇の祭祀に使ったと言われています。

最後は飛鳥資料館に展示されている、「須弥山石(しゅみせんせき)」「石人像」。これは石神遺跡から出土したものだそうで、なかが空洞になっていて、継ぎ目から噴水状に水がでるのです。「石人像」は男女が抱き合っているようにも見えて、愛おしくなりました。

飛鳥資料館の横には有名な柿の葉寿司のお店もあります。

一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

2万歩強あるき、心地よく疲れました。