本日は文化の日。明治節である。学校では教えないだろうから、家庭でこ子供たちに伝える必要がある。私も自信ないが。起床と同時に、息子が日の丸を掲げる。色づいたヤマボウシの葉と、青空によく映える。さすが晴れの特異日だけのことはある。息子を塾に送り届け、昼過ぎまで診療所で事務仕事。祝日とて仕事は減らないのである。遅い昼食で、ワインに手を出したのがまちがいだった。最近感じていた疲れがどっとでて、外出する気が失せた。いかんと思いつつも、読書するのが関の山。で本年17冊目読了。誠に本日にふさわしい。倉山 満 著 「日本一やさしい天皇の講座」 扶桑社新書いよいよ皇紀2678年今上陛下がご譲位されることとなりそうです。ご譲位は約200年ぶりのことです。文化14年(1817年)光格天皇が仁孝天皇に場して以来です。今回のご譲位の実現は昨年8月8日の陛下のお言葉がきっかけでした。ほぼすべての国民が陛下のお心を察し、支持したのではないかと思います。私はあくまで譲位に反対でしたが。女系天皇による日本滅亡を画策する国賊により、ゆがめられた特措法法案が提出されました。総選挙後の国会で審議、可決されるのでしょう。これにも注視する必要があります。付帯決議がくせものだからです。今回が本筋でないので書きません。とにかく、日本は神武天皇、これを物語というならば、少なくとも天智天皇以後、日本は天皇家が治める国でした。為政者とならなかったところに日本のよさがあると私は考えます。私は、日ごろから天皇というゆりかごで眠るような心地よさが日本、と感じているものです。でもそういえば天皇についてあまり知りません。学校でも教えません、何となく肌で皇室を感じているだけです。倉山さんは憲政史研究家です。憲法学者ではありません。その中で日本における天皇の存在というものも研究してこられたかたです。この本のいいたいことを一言で述べますと、「世界最長の歴史を誇る日本を統治してきた天皇家は先例を尊ぶ」ということです。これにより日本の安寧は守られてきたのでした。だからこそ女系天皇は日本国を滅ぼすきっかけになるのです。「女性が天皇になれないのは女性蔑視だ」とほざく馬鹿がいますが、これはまちがいです。日本では天皇家に生まれない男子は絶対皇族になれないのです。あの平家ですらそうでした。女性は皇族になれます。「男性蔑視」が日本です。そして今、筆者が考えていること。3つ。天皇はなぜ必要なのか 日本人が必要と思っているから。天皇がいなくなった日本は、日本でなくなる。何故皇室は一度も途切れることなく続いてきたか 天皇を守ろうとするその時代時代の人々が努力した、たまたまの結果である。そもそも天皇とは、皇室とは何なのか? 天皇とは日本国の本来の持ち主である。皇室はその日本国の中心である。即ち国体である。逆に日本は天皇を戴く国である。これが歴史なのである。私はストンと胸に落ちました。