選抜高校野球決勝に、久しぶりに智辯和歌山高校が勝ち残った。武運つたなく敗れたが立派な準優勝である。次女の母校である。進学校で知られる同校だが、1学年に10名だけスポーツクラスがある。全員野球部員である。和歌山や大阪南部の出身者が多いのも特徴である。スポーツ特待で入学させ、文武両道を謳うエセ進学校が多い中、智弁和歌山はみじんもそんなこと言わない。そして、スポーツクラスが一般生徒から浮いた存在かと言えば、そうではない。「君たちは学問で身を立てよ。彼らは野球で身を立てる。」が徹底されているから。一事に打ち込むことは美しいと教えられるのである。野球部員はある種憧れの存在である。今でも日本ハムの西川君とか、中日の岡田君などは常に注目している。県予選から学校全員で応援に行く。1回戦から智辯は全員真剣だ。一般生徒が応援団を結成し、遅くまで練習する。娘は応援団・チアリーダーのお世話係をしていた。甲子園では、南は田辺からバスがでる。第1試合だと朝の4時半ころの集合である。そして全員岸和田サービスエリアに集結するのである。堺の私たちは、そこまで送っていくのである。私も紀三井寺球場まで、予選の応援に行っている娘を迎えに行くついでによく観戦した。夏の甲子園ではフラフラになりながらビール片手に(笑)、応援した。アルプスは格別である。応援する母校があるとはこんなに誇らしく素晴らしいものか。娘にとり受験勉強の最大のモチベーションは母校の甲子園応援だった。OGとしてスタンドに座りたい。その一心だったように思う。今春念願がかない、2試合応援に出かけた。旧友や恩師に会えるのも楽しみの一つ。今日は奥州の地で、これまた智弁和歌山の先輩と寮でTV応援したらしい。負けたけど、素晴らしい宝を持たせていただいた。