旅行の続きで、明石市立博物館で開催されている「特撮のDNA」展を訪ねた。なぜか息子が行きたがったのである。昭和30年ころからの、主に円谷プロの作品や東宝の作品の展示であった。実際の撮影で用いられた模型の展示など、私には同行している家族の存在を忘れるほどのものばかりであった。写真は実際の撮影で使われた「モスラの卵」である。夏休みと言えば、「東宝チャンピオンまつり」でゴジラ映画と他数本立て。その中には名作「パンダコパンダ」との併映もある。阿倍野近鉄の東隣の映画館で、(今は新宿ごちそうビルか?)父に連れられて行った。めったに食べられないアイスクリームを買ってもらったこと、床がネチネチしていたこと、映画に興奮して父に話しかけたら、必ず父は寝ていたこと。お盆だからではないが、走馬灯のように思い出がよみがえる。特撮映画はただの映画ではなかったのだ。日本が経済成長をして、全国民が駆け抜けた時代。父へのいい供養になった気がする。