この度の西日本豪雨被害が拡がりを見せている。被災した人々の損害はもちろんのこと、いろいろな経済活動にも大きな影響が出ている。鉄道をはじめとする輸送もしかり。マツダの工場も24時間稼働ができないでいる。今や日本一有名な日本酒といっていい、山口の「獺祭」も蔵そのものが大きな被害を受けた。未使用の山田錦が水に浸かり使えなくなった。また電源が喪失し、醸していた新酒に適切な温度管理ができず、「獺祭」の名で売れなくなったとのことである。新酒が出荷できるようになる前に、在庫が尽きるらしい。こうなると、またぞろ火事場泥棒がでてくるのである。品薄を見越して高価で売ろうとしている輩がいるらしい。皆さん、これを買っても獺祭は儲かりません。桜井社長が喜びません。私はひとつ提案をしたい。皆さん、今こそ東北の酒を飲みませんか?東日本大震災の際、東北の蔵は大きな被害を受けた。蔵を移転させたところもある。福島は風評被害で酒が売れなくなった。この時立ち上がったのが「獺祭」の桜井さんである。獺祭の売り上げの一部を東北の蔵へ義捐金として、送り続けた。大いに助けになったはずである。東北の蔵は今こそ、獺祭に恩返しする時ではないか。売り上げの一部を獺祭救援にあてるのである。そのキャンペーンをはればいかがか。自らの酒の美味さを広く知らしめることにもなるし。我が国の日本酒文化を薫り高くするいい方法と思うのだけど。