本年4冊目読了
神田憲行著 「謎」の進学校 麻布の教え 集英社新書
母校と麻布高校は姉妹校でした。保護者が東京へ転勤というときは、無条件で転校できました。
その高校が「謎」の高校と書かれている。
気になって手に取りました。
麻布は、母校以上に自由のようでした。わが校も校則はなく、生徒手帳もありませんでした。
でも見苦しい長髪の生徒は、先生に刈られたり、皆が「そらあかんやろ」という事例はびしびししばかれたものです。
でも非常に自でした。それが今の私の生き方の基礎にあります。
麻布はいじめや暴力以外は自由のようです。
自由をどう生かすのか。万人のもつ難題ですね。
自由になるとその子の持つ発想が生かされます。それで、麻布出身は変わっていて、おもしろいのが多いという評判になるようです。
私も、校則で縛らなければならない生徒は、たとえ進学校といわれる学校であっても二流と考えます。
自律できてないわけですから。
ただし、その麻布もちんけな生徒が増えてきているようです。オリジナリティがなくなってきていると。
ネット社会の悪弊があるのかもしれません。
最後に前校長の退任のあいさつがあるのですが、これだけでも買う価値がある。
自分がどう生きるべきかわからない若者諸君、ただ生活の糧として工夫のない授業を垂れ流している教師に一読を勧めます。
このGW、麻布の文化祭を見に行きたくなりました。