以前、地元の初芝から本屋がなくなったと書いた。これを嘆いていたら、今度は天牛堺書店が破産した。法律は知らないが、会社更生法を適用しない(できない?)ということは、復活はないのだろう。途方に暮れている。天牛堺は、南海沿線に店舗を展開しているのか、高野線なら、中百舌鳥、三国ヶ丘、堺東、天下茶屋といった、ターミナル駅に店舗を持っていた。私は本が好きで、家族との待ち合わせにも本屋を利用したりする。あらかじめ購入する本が決まっている場合ばかりではない。読むべき本との出合いを求めて訪れるのだ。題名に惹かれ、装幀のセンスに感心し、手に取って重さやしっくりくる感じも大切だ。私には電子書籍はありえない。ページをめくる手触りも楽しんでいる。それと、本屋さんは「この人本が好きなんやな」という店員さんが必ずいる。そういう人の働く場を無くしてはいけないという使命感みたいなものもある。アマゾンは確かに便利である。時間がない時など、クリックする誘惑にかられる。でも書籍ってそんなもんやないと思うのである。加えて、自分の稼いだ金は日本のために使いたいのである。外国資本の軍門に下りたくないのだ。だから雑誌1冊でもわざわざ本屋へ行くんである。それにしても、日本人の書籍離れは凄まじいのではないか。若い頃本を読まないと、年いって恥ずかしい思いをするぞ。そして、自分の人生を深く考えられなくなる。小学校の教育から見直すべきではないか。日本は書籍が安い。老後は日がな一日、酒に浸りながら本を読みたいと思っている私にとって、本屋が消えるのは何よりつらい。昨年は、忙しくて本を読む時間がなかなか作れなかった。今年は進む老眼と戦いながら、読書を進めようと思う。またおすすめの本の紹介も再開しますね。