医学は日進月歩ですから、開業医も勉強は欠かせません。というより、医者は飲みに行っても結局は仕事や知識のやり取りをするほどの仕事中毒です。そんな人ばかりが勉強会にでてくるわけですが。
私は現在、同門整形外科開業会の会長を拝命しておりますので、いかに会員諸氏が満足する勉強会を開催するか頭を悩ましております。
昨日も勉強会でした。WEBだと仲間との議論ができないので物足りないと考え、会場を借り行いました。
演題は3題。在宅での看取り、最新のリウマチ治療、骨粗鬆症の最新の話題。どれも身じろぎせず聴きました。ほぼ4時間近く。けっこう疲れます。50名を超える参加者を得てほっと一息。ほんとは100名くらい来てほしいけどね。
その中で、在宅の看取りについて、京都から岡山容子先生をお招きしました。先生は訪問診療を中心にされてる先生で、産経新聞に連載ももっています(なぜか大阪版は掲載なし)。
私より10歳以上お若いです。中学時代に通っていた塾の後輩で、塾のFacebookで知り合いました。
著書もあり、待合室に置いてありますので、ぜひご覧ください。サインもいただきました。
人間は誰でも老いていき、最期を迎えます。死ぬことは残念だけど悲しいことじゃない。その時を本人はもとより家族や周りの人が悔いを残すことなく穏やかに迎えるか。
そのあたりをお話しいただきました。
私は、今の日本人が、死を忌み嫌うものとして扱うことにすごく違和感を持っています。死ぬって人生最期の大仕事ですよね。そこでその人の値打ちが決まるくらいに考えてきました。道行く霊柩車に手を合わせていた日本人はどうしちゃったのでしょう?
私は、周りの人にお別れもせずに「骨」になりたくない。死んだら、あちこちに死亡通知を出して、通夜にも来てほしいし、葬式も堂々とやりたい。というのも、後日死亡通知を受け取って、最後のお別れができないことばかりだから。「バイバイ」言わずに別れないですよね。
家族がどう思おうと、私は友人とお別れがしたい。
また自分が死ぬときは、自宅の布団で死にたい。できれば家族の誰かに見守られて死にたい。末期の水はぜひ大吟醸で。それだけで「いい人生だった」と思えるような気がする。
そういうことを考えながら、岡山先生のお話に聴き入ったのでした。
講演会後、有志で会食をしました。人数制限はなくなったけど、終了時間の制限はあるのですね。2回転できないお店はつらいでしょう。
久しぶりの集まりでしたので、語ることは尽きることなく、後ろ髪引かれる思いで解散いたしました。
皆、よくしゃべり、よく飲みました。
勉強会は、私にとり明日への活力です