今日は珍しく、少し専門的な話を。先日の研究会で仕入れてきた話です。誰も寝たきりになりたくないですよね。寝たきりに近くなると認知症も合併してきます。認知症予防のためにも、寝たきりは防がねばなりません。介護のお世話になる危険度を推し量る最良の指標は、「歩行速度」だそうです。歩行速度が落ちるにつれ、生存率が急落するそうです。脚力を維持するのが肝要ということになります。でも膝、腰が痛い人は歩行訓練できないですよね。それに代わる筋力トレーニングが必須ということになります。信号が青の間に渡れなくなったら、危険信号とのことです。私の経験でも、いくらリハビリを勧めても言を左右にして、薬に頼っていた方は、骨折や寝たきり、認知症に進む方が多いように思います。当院でのリハビリやスポーツクラブ通いをされている方は、長く生き生きされる傾向にあるようです。もっと私の言うことを、話し半分でいいので、聴いてほしいなと思います。「言い方が恐い?」反省します。最後に、下記に当てはまるようになったら要注意。数字が増えるにしたがって、要注意であります。洗身、金銭管理、爪切りが困難ズボンの着脱、意思決定が遅くなる整髪、口腔清潔ができない意思伝達が困難になるいかがですか。思い当ればご相談ください。認知症の進行を止めるのは、薬だけでは無理です。整形外科医の出番だと私たちは考えています。