皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
おそらく医療界にとって非常に大変な一年が始まりました。
当院にとっても同じ。生き残るのに必死です。
すでに昨年あたりから、行政、保険者の厳しい医療費抑制のための姿勢がでてきています。
さらにこの政策が推し進められるものと思います。
公にはなりませんので、国民は気づくことないでしょうが、医療機関に報酬を支払わないという形で、その医療行為を事実上できなくさせていきます。
医師会がアナウンスしても、行政の情報を垂れ流すだけのマスコミは黙殺するでしょう。
国民の皆様には、誰が真剣に国民一人一人の命と向き合っているのかをご理解いただきたいものです。
さて我が家では、父の時から、「元旦は家族全員で祝う」ということになっており、自宅で過ごします。私が勤務医の時は元日の当直を希望しておこなっていましたので、2日が新年の始まりでした。
元日に、外泊できない患者さんを回診して、新年を祝うのが好きでした。
正月も働いていた習慣で、お屠蘇を祝うのは夜です。少し変なのはわかっていますが、酔っぱらって一日を無駄にしたくないので、変えられません。
届いた年賀状を楽しんで、午後からは住吉大社で初もうでに出かけました。
近所の萩原天神でもいいのですが、子供たちが縁日を楽しみにしているので、住吉大社です。境内が広いのがいいですね。足が痛くなるほどの寒さで、やはり例年よりはすいているように感じました。
参拝の後、スマートボールや射的を楽しんで、住吉さんならではのテント張りの食堂へ。学園祭レベルの焼きそばや焼き鳥で一杯(笑)。街ですれ違ったら道を開けたくなるようなあんちゃんたちの、健気なサービスも心地よかった。
少子化のせいか、年々縁日は食べ物屋が増えています。あの混雑の中で、歩きながら食べる神経は幸い持ち合わせていません。日本人はいつから、あんなみっともない姿をさらすようになったのでしょう。年齢には関係ないようです。
物を食う姿は醜いから、マナーというものがあるのに。せめて参拝を済ませてから食えよな。
夜は家族全員で仏様におまいりし、屠蘇を祝いました。
皆元気で新年を迎えられたことを、ご先祖様に心から感謝しました。家長として年頭の訓示めたことを話すのですが、泣けてくる。毎年のことで、子供は迷惑に感じているだろうけど、うれしいのだから仕方ない。許せ。
翌日からはスキーへ出かける予定でしたが、雪で断念しました。
おかげでたっぷりとお酒がすすみました。今年も被災地福島の酒でスタートしました。会津坂下の「學十郎」の大吟醸。
豊かなコメの深い味わいに、一面稲穂が黄金色に輝いていた福島の大地を思い起こします。
東日本大震災からもうすぐ四年。復興を勧められない行政と、他人事以下のような国民に静かな怒りをこめて。乾杯。
2015-01-02