「眼から衰える」とはよく言ったものである。
もともと近視で、初めて眼鏡をかけたのが中一のころだった。幸い極端な近視にはならず今でも視力0.4程度は維持している。子供たちは嫁ハンの超近視が遺伝したのか、0.00何某かのレベルである。
ただ10年ほど前からの老眼が最近とみに進みだした。
以前から仕事用(遠くても数メートルを視るため)の遠近両用と、研究会で手許と10数メートル離れたところを視る用の眼鏡を使い分けていた。
ついでに言えば、車運転やゴルフをするときの遠視専用の眼鏡も持っている。
最近、室内用の眼鏡が合わないことはなはだしい。患者さんの肌の具合など診るには裸眼にしている。抜糸もそうである。老眼の進行が加速している。
かっこわるいなぁ。
今、5個の眼鏡を使い分けているので、これを目的別に調整するのはなかなか難しい。店を選ぶ眼鏡もあるので、一度にというわけにもいかない。
散髪と一緒で、どうしても後回しになってしまうのである。
レンズを代えたからイケメンになるわけでなし。
診察室のパソコンの数字も判別困難になってきた。6と8と0の区別が難しい。
新聞をはじめ、雑誌、文庫本の文字を読むのが疲れる。15分と続けて読めない。こうやって人は新鮮な情報から遅れていくのだろう。
テレビ?
私はテレビの情報を信じるほど馬鹿ではない。あんなもの情報としては下の下である。
テレビで仕入れた情報を得意げに話すようになったら、「こいつ終わったな」と思って、通院を辞めていただいて結構である。
それほどテレビの情報は屑ばかりである。
テレビだけなら、レンズの交換に金を使う必要はまったくない。