6月から、医療の診療報酬改定が行われます。今年は介護保険、薬剤などの改定も同時に行われ、事務作業が煩雑になるので医療分野は2か月遅れです。

マスコミには0.88%アップと喧伝されてますが、政府自ら賃上げを要求し、今春闘はすでに5-7%という満額回答が相次いでいます。その中で0.88%。どうやって職員の給与を上げろというのか。給与を上げた医療機関には、診療報酬を増額すると国は言ってるが、領収書に給与アップに伴う加算などと記載されたら、患者さんは気が悪いでしょう。加えて、当院のように事務職やリハビリ職員の給与増は関係ないそうです。

さらに言えば、保険医団体連合会の試算によれば、診療報酬はこの20年で10%「下がって」います。上げてるふりして、実際は減収になるように改訂されてます。

当院の試算でも、6月からは利益は15%ほど減少する試算です。

昔大蔵省の役人は「医者にカローラに乗せてやる」と言ったらしいですが、それどころか、これを機会に閉院するところが出てくるでしょう。高齢の先生は働いて年金が減額されるより、閉める方が楽だと考えても不思議はありません。

私はこの仕事が好きだから、身体が動く限り続けようと思っていますが、将来は不安で仕方ありません。

とりあえずは、経費節約かな。社会労務士への顧問料、ホームページの維持管理費用、電気代、などなど。当然、自身の給与はまた下げなくちゃ。

リハビリの器械も壊れたら、買い替える資金はもうありません。

開業した時は、ここまでの医療締め付けは予想していませんでした。また自分の年金が気になるなど想像もしませんでした。

「世のため人のため」も、自分たちあってのことだと、財務省の奴らには言いたい。